幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

「い、嫌で、すっ・・・・・・!」

私がちゃんと先輩の目を見て言うと、有嵩先輩は驚いたように目を見開く。

「・・・・・・変わったね。きょどきょどしてるだけじゃなくて」

そう言いながら有嵩先輩は私の顎に人差し指を当てる。

「そういうところ、良いね」

言葉を投げかけられたからか、顎を触られたからか。

とてつもない嫌悪感に襲われる。

私は先輩の手首を掴み顎から離させる。

「私は、先輩が思う程良い人間じゃないし・・・・・・それに・・・・・・」

それに。

「私が選ぶ側じゃないって分かってるとは言え・・・・・・先輩が嫌いです」

私が言うと先輩は何か一点を怖がるように見つめた後、「じゃあね」と言って急いで先輩は離れていった。

私は席に戻ろうと後ろを振り向くと誰かが立っていた。

誰だろうと顔を上げると、仁くんがいた。

「あ、仁くんっ・・・・・・!」

「ん」

仁くんは何故か満足気な顔になっていた。

「どうしたの・・・・・・?」

「別に」