幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

キスされたと理解するのに1拍遅れる。

私は顔に熱が集まるのを感じながら口が無意識にパクパクと動く。

「そーゆーとこあるくせに告白は出来るって・・・・・・」

そう言って仁くんは幸せそうに私の口に人差し指を当てる。

「愛してる」

っ・・・・・・!!!

何度言われても慣れないこの言葉。

しかもいつもただでさえ視線が甘かったのに今日はいつもの何倍も視線が甘くなっている。

好きだなぁ・・・・・・。

*  *  *

あの日から1ヶ月が経った。

南谷さんはあれから現れることがなくなり、仁くんは私を家に帰し前のように普通の生活を送っている。

学校に行って、帰る時に仁くんの家に寄り、お母さんが待つ家に帰って、お父さんを待つ。

そう普通の生活を送っていた。

「澪、ちょっと担任に呼ばれたから行ってくる」

「あ、うん。分かったっ・・・・・・」

仁くんに監禁される前の日々と変わったことと言えば、仁くんが彼氏になったこと。

何をするにも私に報告をしてくれる。

その度に私に安心してほしいという意図を感じられる。