幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

澪が声を発すると脅しかける南谷。

・・・・・・澪っ・・・・・・!!

俺は今までに出したことのないような渾身の力で手首を前に引っ張る。

ガチャガチャ、カン

手についていた枷を俺は自力で外す。

人は理性が壊れるとどんな物も壊せるような力が生み出されるようだ。

「おい、南谷」

「わー仁凄〜」

そう言いながらも南谷は平気そう話す。

「言ったよね?俺は鈴舞さんを殺して俺も死ぬ。だから仁が今自由に動けたとしても意味ないよ?」

口調は変わらなくとも声色と視線が本気だと訴えてくる。

「舐めるなよ」

俺はそう言って南谷には見えないだろうスピードで首元に手刀を振り落とす。

さっき俺にやったように。

すると南谷の手から力がするりと抜けたナイフを俺は掌に乗せる。

「じ、仁、くんっ・・・・・・!」

澪が俺に抱き着いてき俺は急いでナイフから手を離し、澪を抱き留める。

「澪っ・・・・・・」

俺は直ぐに澪を抱き上げ、南谷から離させる。