幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

漫画だって数シリーズあるし、文学系の本だってある。

筆記用具とノート、コピー用紙もある。

でも・・・・・・。

「仁くん・・・・・・」

仁くんに、会いたい。

毎日のように会っていたのが嘘のように会えなくなった。

日常が消えるのも突然で、新たな日常が消えるのも突然だ。

*  *  *

あの日から数日。

毎日朝昼晩南谷さんがご飯を持ってくる以外誰とも会わなくなって。

どんどんご飯が喉を通らなくなって。

時々何も無いのに涙が出てきて。

仁くんの名前を呼び続けるときがあって。

でも現状は変わらなくなったある日。

もう何日経ったかなんて分からなくなってきたけど、少なくとも仁くんがいなくなって3週間は経っただろう。

何度部屋から出ようとしただろう。

何度鎖を力ずくで外そうとしただろう。

そんな状況の中扉が開く。

「澪」