幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

「っ!」

仁くんが行ってから暫く。

部屋の時計は12時丁度を指していた。

ノックの音に過剰に反応しながらも、すぐに望みは絶たれた。

仁くんは・・・・・・部屋に入る時、ノックをしない。

ガチャ

「鈴舞さん」

入ってきたのは南谷さんだった。

「はい、ご飯。渡してこいって言われた」

そう言った後少し私に近付いた後「安心して。大丈夫だから」と耳打ちをしてくる。

顔を離すと南谷さんはさっきの仁くんのような悲しそうな目で私を見た後部屋を出ていく。

「ぁ・・・・・・」

仁くんは・・・・・・?

そう聞こうとすると南谷さんはすぐに出ていく。

今日が初めてだった。

ご飯を持ってくるのが仁くんじゃなかったのは。

バタン

また静まり返る部屋。

部屋にいてやることは無いことはない。