幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

「澪、悪い」

凄く悲しそうな瞳で私を見る仁くん。

「ど、どうい、ぅ・・・・・・」

私の声を無視して仁くんは扉を閉め、部屋を出ようとする。

私は本能的に引き止めなければいけないと感じ、急いで足を地につけてジャラジャラと音を出しながらも走る。

バタン

私がドアの目前まで来た瞬間、仁くんはドアを閉める。

枷のことなんか忘れてドアを掴もうとすると、枷に引っ張られドアギリギリの所で転ける。

「いっ・・・・・・」

反射的な涙が出ながらも、体を起こそうとすると、仁くんの離れていく足音が聞こえ頭が冷え切って行く。

もしかしたら、仁くんがいなくなってしまうんではないのかと。

「っ、仁くんっ・・・・・・!仁くん・・・・・・!仁くん!」

私は精一杯声を張り上げる。

どうして呼び止めるのだろうかとも自分で思った。

仁くんは私を監禁している相手だ。

むしろ、その張本人がいなくなったほうが逃げ出すことだって出来る。

なのに私は仁くんを呼ぶ。

*  *  *

コンコンコン