幼なじみの彼は、好きで、死にそう。

・・・・・・し、ずっと片思いをしている。

「仁くん、教室戻ろっ・・・・・・!」

私は我慢できずにそう言った。

「・・・・・・澪が俺の手の甲にキスできたら良いけど」

「んぁっ・・・・・・!?」

仁くんが変なことを言い出すせいで意味のわからない声が出た。

不運だったのか、目線を上から左下に下ろすと仁くんの右手の甲が目に入ってしまった。

「・・・・・・何、キスしたい感じ?」

そのことに気づいた仁くんが私の顔を見ながら右手の甲を差し出した。

「そ、そういうことじゃ・・・・・・」

私は手のひらを仁くんの方に向けて顔を隠した。

キーンコーンカーンコーン―――

危機を感じたとき、チャイムが鳴った。

「あっ・・・・・・」

授業、終わった・・・・・・。

「じ、仁くん!授業終わったから行こっ!」

「・・・・・・ふーん」

仁くんはなぜかそう不満気に言ってベットから降りた。

仁くんがベットから降りて安心したからか、油断をした。