人は人生で三度、恋をする。
一度目は恋を知る。二度目は糧を知る。三度目は愛を知る。
人は生涯で三度、愛に逢う。
一度目は青い恋。 二度目は苦い恋。 三度目は陽だまりの愛。
人は一生で三度、心を開く。
一度目は、憧れる恋。 二度目は、抗う恋。三度目は、委ねる愛。
「恋」に「愛」が重なると書いて、恋愛と書く。
「心」が「変」わると書いて、恋と書く。
「心」を「受」け入れると書いて、愛と書く。
私は恋とか、愛とかもう、どうでもいいと思う。
何でって? それは、もう、したくないから。したくてもできな人もいると思う。だけど、わたしはしたくないから、しない人だ。
みんなは「今日、あの人と喋れた!」とか、「目合ったんだ!」とか言ってるけど、私はそんなことない。多分、もう、一生無いと思う。
……そんなことを教室の自分の席から見える青空を眺めながら思った。青空はどこまでも広がっていて、自由で居られる。私も、もう、いっその事、青空になりたいって思う。
「柚葉~! 今日ね、玲央くんに連絡先聞かれた!」
私の机のところにあの人が来た。
「よかったね、綾香!」
「うん! めっちゃ、嬉しい!」
私が今、呼んだ「綾香」は親友でもあり、幼馴染でもあり、良き相談相手でもある如月綾香だ。綾香は私たちと同じクラス(2年3組だよ!)の玲央くんに片思い中。あ、片思い中といっても、相手がどう思ってるのか、知らないけど……。
「あのね、そのときだけだけど……」
「うん、どうしたの?」
綾香は玲央くんの話をするときだけ、凄く顔が真っ赤になる。もう、まさに恋する乙女!
「`綾香`って呼ばれた‼」
「え⁉ 本当に⁉ よかったね!」
「うん! 心臓が何個あっても足りなかったくらいだよ」
「うん。心臓は1個しかありません」
「何言ってんの? 冗談、冗談!」
「あ、冗談? 変なこと言ったね、私」
「うん。めっちゃ冷静に『うん。心臓は1個しかありません』って言ってた」
「あー! 繰り返さない! そして、笑わない!」
「はーい! ごめんなさい!」
「まぁ、いいよ!」
「……ところで、何で柚葉は恋……しないの?」
え? あ、綾香?
「ずっと気になってたんだよね~。柚葉は『好きな人いない』とか言ってるけど、本当はいるんじゃないの? 私、柚葉の恋バナ聞きたいな~」
「え、あ……その……」
言えない。私が恋しない理由なんて言えない……。「愛していた人が亡くなっちゃったんだよね」って、言ったとしても、綾香が反応困る気がする……。というか、する。
「無理なら答えなくていいよ? その……ごめん……」
「綾香、気にしないでね」
あぁ……。やっぱり、綾香、自分を責めちゃう……。
「「今から一緒にカフェ行かない?」」
見事に言ったことが一緒だった。ちょっとの沈黙の後、私たちは笑いだす。
「私のことはいいから、綾香の恋バナ、もっともっと聞きたい!」
「うん! 私のことた~くさん話すね!」
「あ、でも、耳が壊れるくらいは話さなくていいからね? 三十分くらいで限界!」
「分かりました。じゃあ、五時間は喋らせていただきます!」
「だから、それがヤダって言ってるんじゃん‼」
「え? 何? 聞こえないけど?」
「はぁー‼ 聞こえてるくせに! このバカ綾香!」
「誰をバカって言った⁉」
「ほら! あんな小さい声でも、ちゃ~~~んと聞こえてるじゃん!」
「それとこれとは別です! 全く別問題‼ 今言ったこと、もう一回言ってみなさい!」
「言いませーん!」
「はぁ~⁉ もう、柚葉‼」
私たちは何があってもきっと、ダイジョブだよね?
大丈夫。きっと私の‘恋しない理由‘は一生言わなくていい気がする。
きっと、大丈夫……。大丈夫。
一度目は恋を知る。二度目は糧を知る。三度目は愛を知る。
人は生涯で三度、愛に逢う。
一度目は青い恋。 二度目は苦い恋。 三度目は陽だまりの愛。
人は一生で三度、心を開く。
一度目は、憧れる恋。 二度目は、抗う恋。三度目は、委ねる愛。
「恋」に「愛」が重なると書いて、恋愛と書く。
「心」が「変」わると書いて、恋と書く。
「心」を「受」け入れると書いて、愛と書く。
私は恋とか、愛とかもう、どうでもいいと思う。
何でって? それは、もう、したくないから。したくてもできな人もいると思う。だけど、わたしはしたくないから、しない人だ。
みんなは「今日、あの人と喋れた!」とか、「目合ったんだ!」とか言ってるけど、私はそんなことない。多分、もう、一生無いと思う。
……そんなことを教室の自分の席から見える青空を眺めながら思った。青空はどこまでも広がっていて、自由で居られる。私も、もう、いっその事、青空になりたいって思う。
「柚葉~! 今日ね、玲央くんに連絡先聞かれた!」
私の机のところにあの人が来た。
「よかったね、綾香!」
「うん! めっちゃ、嬉しい!」
私が今、呼んだ「綾香」は親友でもあり、幼馴染でもあり、良き相談相手でもある如月綾香だ。綾香は私たちと同じクラス(2年3組だよ!)の玲央くんに片思い中。あ、片思い中といっても、相手がどう思ってるのか、知らないけど……。
「あのね、そのときだけだけど……」
「うん、どうしたの?」
綾香は玲央くんの話をするときだけ、凄く顔が真っ赤になる。もう、まさに恋する乙女!
「`綾香`って呼ばれた‼」
「え⁉ 本当に⁉ よかったね!」
「うん! 心臓が何個あっても足りなかったくらいだよ」
「うん。心臓は1個しかありません」
「何言ってんの? 冗談、冗談!」
「あ、冗談? 変なこと言ったね、私」
「うん。めっちゃ冷静に『うん。心臓は1個しかありません』って言ってた」
「あー! 繰り返さない! そして、笑わない!」
「はーい! ごめんなさい!」
「まぁ、いいよ!」
「……ところで、何で柚葉は恋……しないの?」
え? あ、綾香?
「ずっと気になってたんだよね~。柚葉は『好きな人いない』とか言ってるけど、本当はいるんじゃないの? 私、柚葉の恋バナ聞きたいな~」
「え、あ……その……」
言えない。私が恋しない理由なんて言えない……。「愛していた人が亡くなっちゃったんだよね」って、言ったとしても、綾香が反応困る気がする……。というか、する。
「無理なら答えなくていいよ? その……ごめん……」
「綾香、気にしないでね」
あぁ……。やっぱり、綾香、自分を責めちゃう……。
「「今から一緒にカフェ行かない?」」
見事に言ったことが一緒だった。ちょっとの沈黙の後、私たちは笑いだす。
「私のことはいいから、綾香の恋バナ、もっともっと聞きたい!」
「うん! 私のことた~くさん話すね!」
「あ、でも、耳が壊れるくらいは話さなくていいからね? 三十分くらいで限界!」
「分かりました。じゃあ、五時間は喋らせていただきます!」
「だから、それがヤダって言ってるんじゃん‼」
「え? 何? 聞こえないけど?」
「はぁー‼ 聞こえてるくせに! このバカ綾香!」
「誰をバカって言った⁉」
「ほら! あんな小さい声でも、ちゃ~~~んと聞こえてるじゃん!」
「それとこれとは別です! 全く別問題‼ 今言ったこと、もう一回言ってみなさい!」
「言いませーん!」
「はぁ~⁉ もう、柚葉‼」
私たちは何があってもきっと、ダイジョブだよね?
大丈夫。きっと私の‘恋しない理由‘は一生言わなくていい気がする。
きっと、大丈夫……。大丈夫。


