黒い羊と無菌狂

<十数年前>

私はリーリヤ。

小さい頃から芸能活動に興味があった。

たまたま容姿とスタイルに恵まれた私は、お母さんに夢を語った。

リーリヤ
『私、将来モデルさんになりたい!』


『リーリヤなら大丈夫、きっとなれるよ。』

母子家庭で、生活に余裕はなかったけど、お母さんは愛情深い人だった。

仕事を掛け持ちしてまで、私の夢を応援してくれた。

私はお母さんに苦労をかけた分、絶対にデビューして恩返ししたかった。



ところが数年後、




『ゴホ!ゴホ!』

リーリヤ
『お母さん…大丈夫?今日もお仕事行くの…?』


『大丈夫よ。』

リーリヤ
『…でも!』


『ホラ…レッスンの時間に遅れちゃうよ?』

リーリヤ
『…うん…お母さん、無理しないでね?』


『もちろんよ…モデルになったリーリヤを早く見たいからね…。』