黒い羊と無菌狂

ふいに肩を叩かれ、振り向くと、MCのリーリヤさんが笑顔で立っていた。

ミオネ
「はッ…はひ!おおおかげさまでッ!」

(わ…!近くで見ると…もっときれいな方…。)

リーリヤ
『驚かせてごめんなさい、MCのリーリヤです。そんなに緊張しなくても大丈夫よ。』

ミオネ
「あッ…ありがとうございますッ!ミオネと申します!」

リーリヤ
『ミオネさん、今日はお友達と来たの?』

ミオネ
「そ、そうです!幼馴染と一緒に…。」

リーリヤ
『あら?あなた1人だけど、別行動?』

ミオネ
「い、いえ…さっきステージではぐれてしまって…探してるんです。」

リーリヤ
『そう…もしかして、ステージの後ろの方で一緒にいた子?』

ミオネ
「そうです、最後列なのに見えてたんですか?」

リーリヤ
『うん、実は私、ミオネさんに逢うのは2回目だから覚えてたの。』

ミオネ
「え?!」

リーリヤ
『数ヶ月前、私がこの仕事をいただいた時に本社に行って…新人研修を見学させてもらった中でミオネさんを見かけたのよ。まさかここで再会するなんてね。』