黒い羊と無菌狂



<とある田舎:丘の上>

ふわり。

やさしい風が草をなでる匂いで、私は昼寝から目覚めた。

ミオネ
「んん…よく寝た…。」

ここは私、風木 美青音(かざき みおね)の地元。

都会からローカル線を乗り継いで2時間の田舎。

高校卒業までこの街で過ごし、都会の大学に進み、そのまま就職した。

今回は社会人になって初めての帰省。

幼馴染と一緒に、毎年楽しみにしている地元のお祭りに行くんだ。



マユ
『あー!やっぱりここにいた!』



タッタッタッ、

ミオネ
「…みんな。」

マユ
『もー…早く着いたら連絡してって言ったでしょ?』