どうせなら、最後は君に殺されたい




ふと見上げた先で、静が少しだけ顔を綻ばせているのが見えて。


その表情を見た瞬間、不思議とどうでもよくなってしまった。


本当にずるい。惚れたら負け、なんてよく言うけれど。きっと今の私は、その典型なんだろう。



声も変わった。顔つきも変わった。背だってずっと高くなったし、性格だってあの頃とは違う。


昔の面影なんて、探さなければ見つからないくらいなのに。


それでも私は、静を見ているだけで胸が苦しくなる。



何年離れていても。どれだけ大人になっても。人の気持ちって、そんな簡単には変わらないらしい。



そんなことを考えながら、私は静の隣をゆっくりと歩き出した。