「っ静!ちょっと来てっ!」
気づいたら私は静の腕を掴んでいた。
そのまま強引に引っ張って、教室の外へ飛び出す。
やっぱりこいつがいるとだめだ!絶対いつか問題起こす!
誰もいない階段の踊り場まで来て、勢いのまま静を壁際に押しやる。
逃げないでよ、という意味を込めて、静の体を真ん中に気づけば両手を壁につく形になっていた。
身長差がすごい。私とは25センチ差もあるこいつを見上げるのはかなり首が痛い。
「…静」
「はい」
「……なに笑ってんのよ」
思わず言うと、静は口元を軽く隠して、楽しそうにクスクス笑っていた。
「小さいなーと思って」
「は?馬鹿にしてるの?」
これでも平均よりは高いほうなんですけど?っていうかあんたが異常にでかいだけでしょ?
「嘘です、嘘です」
即否定するくせに、全然嘘に見えない顔をしている。



