どうせなら、最後は君に殺されたい




「えー、帰国子女ってこと!?かっこいいー!」



いやいやいやいや、なにが帰国子女だ。なにがアメリカだ。


さっきまで満員電車で物騒なことしてた人と同一人物だって、誰も知らないのが一番問題なんだけど?


静、私と一緒にいてくれるんじゃなかったの!?と思ったけれど、私が平和に過ごしたいだとか、静がいると友達ができないとか何とか言った気がする…。




はあ、とため息をついて、自分の席を探す。


大体、真ん中の列の一番後ろだ。


うん、ここここ、と心の中で確認しながら、私は余計な刺激を視界から排除するみたいにして、女の子たちに囲まれてキャッキャしている静のほうを見ないようにする。



放っといていい、放っといていい、と自分に言い聞かせながら、私は自分の机に向かって座った。


とりあえず持ってきた教科書を机の中にしまい込んだ。そんなときだった。



「……えっと、初めまして?」



上から声が落ちてきて、びくっとして顔を上げる。


静以外で、同年代の男の子にいきなり話しかけられてしまった。