「一応、帰国子女なんで。普通に入学ですね」
「じゃあ、クラスは!?」
もう一度詰め寄ると、静は一瞬だけ黙って、それからニコっと作り笑いを浮かべた。
「(これ、絶対おじいちゃん関与してるやつだ…)」
裏で全部仕組まれてる、と確信。
「仲良くしましょうよ、ふみさん。友達作るんでしょ?」
「…っ、」
オマエが隣にいて、友達なんてできるかー!!!
……決まってしまったことはもう変えられない。それも分かってる。
分かってるけど、だからってこれはないでしょ…。
「静、お願いだからさっきの電車みたいなことやめてね?私たちが、そういう家の人間だってこと知ってる人いないんだから」
教室に入る前、私は小声で必死に念押しするみたいに言った。
さっきまでの電車の一件がまだ頭から離れない。あれを学校でやられたら本当に終わる。



