どうせなら、最後は君に殺されたい




「とにかく。さっきのことは、絶対おじいちゃんに言わないでね」

「……。」

「臣さんにも桑さんにも、組員のみんなにもね!」

「……。」

「返事は?」

「はい」



短い返事なのに全然安心できないのはなんでなの。


じーっと見てくる視線から逃げるように、私はぷいっと顔を背けて改札を抜けた。


学校に着いたら、別行動になるはず。私は1年生で、静は3年生。


いくら何でもここまでは一緒じゃないよね。



四六時中隣にいられたら気が抜けない。


むしろ気が抜けないどころか、常に背中に緊張を貼り付けて歩いているみたいで、普通の学校生活ってなんだっけ…って頭のどこかがずっと考えている。



昇降口前で自分のクラス表を確認して、一瞬だけほっとしたのに、その安心は次の瞬間には崩れた。


教室に向かって歩き出したとき、ふと背中に妙な気配を感じる。


恐る恐る振り向いた瞬間、そこにいたのは静だった。



「…静?3年の教室でしょ?3階に行かなきゃ」