どうせなら、最後は君に殺されたい




昨日までは違ったのに。

7年ぶりに静に会えたときは、ただ嬉しくて、「やっと会えた!」って気持ちでいっぱいだったのに、どうして今はこんな、隣にいるだけで寿命が縮むような存在になってるの?



本当に、昔の静とは違う。子どものころの、ちょっと無口で優しかった静はどこに行ったの?



目の前にいるのは、どう見ても“狂犬”だ。



そんなことを考えている間に、「間もなくーー」というアナウンスが車内に響く。


電車が私の学校の最寄り駅に近づいている。


扉が開く直前、私は慌てて静の右腕を引っ張ったけれど、静はまだ左手でサラリーマンを掴んだままで、全然離す気配がない。



お願いだから降りて、お願いだから終わって!



「もう、その人はいいから!」



叫んだ瞬間、やっと静の手が緩んで、私はその腕を必死に引っ張るようにしてホームへと降りた。