どうせなら、最後は君に殺されたい




「ちょ、ちょっと静…!私、大事にしたくないから…!」



そう言いながらも、心の中では完全にパニック。


やめてやめてやめて朝から事件は無理!私の高校生活初日これで終わるの絶対嫌!




2つしか違わないとしても、いかにもヤクザ!っていう雰囲気が全身から滲み出ている静を見ていると、正直いまだに慣れないし、本当に用心してほしい。



おじいちゃんは「静なら安心だ」とか自信満々に言っていたけれど、安心どころか周囲の人間のほうが怯えている気がするし、お願いだから学校生活を平穏に送らせてほしい。



迷惑かけないでね?絶対に騒ぎ起こさないでね?

と心の中で何度も何度も念じていた、その矢先だった。



電車に乗って数分、朝の満員電車は想像を軽く超えるほどのぎゅうぎゅうで、私はつり革に必死に掴まりながら「これが高校生活の通学ってやつか…しんどい…」なんてぼんやり考えていたのに、ふと太ももあたりに違和感が走った。