目の前が滲んで、泣きたくないのに涙が溢れそうになる。
だって私は知っているから。
どれだけ姿が変わっても、どれだけ時間が経っても、この人はあの日「わたしがいるからね」と言った私の隣で、少しだけ照れながら笑った静なのだと。
ずっと会いたかった、私のたった一人の特別な人なのだと。
「……静」
「はい」
「もう、どこにも行かない?」
「はい」
「急にいなくなったりしない?」
「はい」
……ほんとのほんと?
信じたいのに怖かった。だって7年前も私は信じていたから。ずっと一緒にいると思っていたから。
だからこそ、いなくなった時の絶望を知っている。
静がいなくなってからの7年間は、私にとって長すぎた。寂しくて、苦しかった。
隣にいるのが当たり前だった人が突然いなくなることが、こんなにも痛いことだなんて知らなかった。



