そして私も静の話を聞いた。静はあまり自分のことを話したがらなかったけれど、それでも少しずつ教えてくれた。
二人で笑った。喧嘩もした。仲直りもした。
ずっとこのままだと思っていた。ずっと一緒にいるんだと思っていた。子どもだった私は、当たり前みたいにそう信じていた。
それから1年後、その当たり前はある日突然終わった。静は私の前から消えた。
何も言わずに。何も残さずに。昨日まで隣にいたはずなのに。明日もいると思っていたのに。
気づいた時にはいなくなっていた。
最初はすぐ戻ってくると思った。数日したら会えると思った。
一週間もすれば帰ってくると思った。でも帰ってこなかった。
一か月経っても。一年経っても。静は戻らなかった。
7年。
7年という時間はあまりにも長かった。子どもだった私が大人になるくらい長かった。
静のいない生活にも慣れた。思い出さない日だって増えた。忙しさに追われる日もあった。
だけど完全に忘れたことは一度もなかった。



