当時7歳だった私は、小学校に入学したばかりだった。
でも、入学してすぐに「ヤクザの娘」という噂が学校中に広まってしまって、気づけば私には友達が一人もいなかった。
教室にいても、休み時間になっても、運動場に出ても、いつも一人だった。
クラスメイトたちは楽しそうに笑いながら遊んでいるのに、その輪の中に私が入ることはなかった。
みんな私を見ると少しだけ顔を強張らせたり、ひそひそと何かを話したりする。
最初は理由が分からなかった。で
も、何度も繰り返されるうちに分かってしまった。
みんな、私を怖がっているんだって。
だから私の周りには誰も来ない。まるで最初からそこにいない人みたいに扱われる。
幼いながらに、それがどれだけ寂しいことなのかは理解していた。
でも不思議と、泣きたいほど辛いとは思わなかった。
お父さんにはほとんど会えなかったけれど、おじいちゃんがいた。
お母さんの弟の優一郎さんもいた。そして家にはたくさんの組員たちがいて、みんな私を可愛がってくれた。
血の繋がりなんて関係なく、私にとってはみんな家族だった。



