どうせなら、最後は君に殺されたい




小学生の頃はまだよかった。男の子も女の子も大きさなんてそこまで変わらなかったし、力だってそこまで差はなかった。


喧嘩をしても、走り回っても、みんな同じ子どもだった。


でも中学生になった頃から違った。



気づけば男の子たちはどんどん背が伸びていって、声が低くなって、肩幅も広くなっていった。

同じ学年だったはずなのに、いつの間にか見上げなければいけなくなった子もいた。


そして高校生になった今ならもっと分かる。



もし何かあったとしても、私一人じゃどうにもならない。力では絶対に敵わない。逃げようとしても捕まるかもしれない。


そういう現実を、私は理解できる年齢になってしまった。



「家がヤクザの孫」その言葉の意味だって昔よりずっと分かるようになった。


小さい頃はただのおじいちゃんだった。みんな優しかったし、危険なんて感じたこともなかった。