どうせなら、最後は君に殺されたい




数秒遅れて理解した。理解した瞬間、脳みそが停止した。


学校でも? 学校でもって何!? 学校の行き帰りだけじゃなくて? 校内も!? 授業中も!? 休み時間も!?



「ちょ、ちょっと待っておじいちゃん! 第一、静はまだ17なわけだし、免許ないよね!?」



慌てて立ち上がりそうな勢いで言う。

静が私のボディーガードといっても、外出するときくらいだと思っていた。でも学校までとなると話は別だ。


高校生活だよ!? 私の平穏な高校生活が終わる未来しか見えない。



「何言ってんだ? 高校からは電車で通いたいって言い出したのふみだろう」

「そ……」



……そうだった。確かに言った。自分で言った。


小学校も中学校も毎日車通学だった。しかも運転手は臣さん。

黒塗りの高級セダンが毎朝校門前にぴたりと停まる。そのたびに周囲の視線が集まる。



「あの子何者?」「絶対ヤバい家の子じゃない?」そんな噂があっという間に広がった。おかげで友達なんてほとんどできなかった。