どうせなら、最後は君に殺されたい




顎にはわざと伸ばしているらしい綺麗な白いひげ。55歳という年齢を感じさせる皺はあるけれど、その眼光は今も鋭い。


鳳条組組長――鳳条源一郎。


世間から見れば恐ろしい存在なのかもしれない。だけど私にとっては昔から変わらない大好きなおじいちゃんだった。



「おう、ふみ」



低い声でそう返しながら部屋へ入ってくる。すると静はすぐに立ち上がった。



「お疲れ様です」



邪魔にならないよう端へ寄りながら頭を下げる。その動きがあまりにも自然で、私は思わず静へ目を向けた。


そして――固まる。



「た、たか……」



立ち上がった静はとにかく大きかった。

今まで座っていたから分からなかったけれど、おじいちゃんより明らかに背が高い。


おじいちゃんだって180センチある。若い頃は相当大柄だったと聞いている。

そのおじいちゃんを見下ろしている静って何なの。


「ん?あぁ。おめぇ、身長いくつだっけか?」

「187です」

「た……たっか……」