ふつつかものですが、どうぞよろしく




1回目の告白は、「名前も知らないから」で振られて、だから自己紹介をした。


2回目の告白は、「名前しか知らないから」で振られて、じゃあ友達になりたいですって距離を縮めた。


3回目の告白は、「女として見れない」と言われて、少しでも見てもらいたくて、自分磨きをいっぱい頑張った。



そして4回目の告白で、「お前となら案外やっていけるのかも」なんて、甘さで言えば10%くらいの返事をもらって、


それでも私は嬉しくてたまらなくて、やっと恋人になれた。



だから今こうして先輩の隣を歩けているだけで十分幸せだし、それ以上を望もうなんて思ってないの。



「今日の、放課後」


「……放課後?」


「図書室で勉強するつもりだったから、来る?」



先輩は今年、受験生。



4回目の告白でやっと恋人になれたあの日、


「受験だからあんまり構ってやれない」と、


「カップルらしいイベントとかは期待しないで」と、ふたつ言われた。




それなのに今、そんなこと言ってた先輩が、ふたつとも飛び越えてきてくれるなんて。



「いいんですか?勉強の邪魔じゃないですか?」


「いいんだよ、別に。うるさかったら追い出すから」



ぶっきらぼうなのに、その言い方が先輩らしくて、思わず笑ってしまう。



……ふふ。うれしくて、にやけちゃう。



やっぱり、先輩のこと、だいすき!