(夜の楽しみはこれからやな)
この世界にゲームはないけど、読書や絵を描くことはできる。椅子に座って何をしようか数十秒考え、読みかけの本を手に取った。この世界に来ても、自分は夜型人間だ。
(えっと、昨日どこまで読んだっけ……)
本のページを捲る。あっという間に物語の世界に入り込んでいた。でも、突然部屋の外から泣き声が聞こえてきて顔を上げる。時計を見ると、午前零時を過ぎた頃だ。
(また泣いてるんやな……)
泣いているのは誰かわかる。フローラちゃんだ。フローラちゃんはここ二ヶ月、毎晩泣いている。昼間はフローラちゃんはずっと笑ってる。でも、夜になるとこんな感じだ。
(様子、見に行った方がいい……よな?)
ずっと迷っていた。自分は何を言うべきかわからないから。前世でも同じだった。栞ちゃんが泣いていても、何もできなかった。でも、毎晩フローラちゃんは泣いてる。その声を聞くたびに、胸が痛くなる。
本をテーブルに置き、自分は廊下に出た。自分の部屋の隣がフローラちゃんの部屋だ。ドアの向こうから泣き声が聞こえてくる。
この世界にゲームはないけど、読書や絵を描くことはできる。椅子に座って何をしようか数十秒考え、読みかけの本を手に取った。この世界に来ても、自分は夜型人間だ。
(えっと、昨日どこまで読んだっけ……)
本のページを捲る。あっという間に物語の世界に入り込んでいた。でも、突然部屋の外から泣き声が聞こえてきて顔を上げる。時計を見ると、午前零時を過ぎた頃だ。
(また泣いてるんやな……)
泣いているのは誰かわかる。フローラちゃんだ。フローラちゃんはここ二ヶ月、毎晩泣いている。昼間はフローラちゃんはずっと笑ってる。でも、夜になるとこんな感じだ。
(様子、見に行った方がいい……よな?)
ずっと迷っていた。自分は何を言うべきかわからないから。前世でも同じだった。栞ちゃんが泣いていても、何もできなかった。でも、毎晩フローラちゃんは泣いてる。その声を聞くたびに、胸が痛くなる。
本をテーブルに置き、自分は廊下に出た。自分の部屋の隣がフローラちゃんの部屋だ。ドアの向こうから泣き声が聞こえてくる。



