「服ももっと必要になりそうね」
ベンジャミンさんとテンペランスさんが話している。自分の視界に長い髪が映った。この髪、鬱陶しいな。
「あの、テンペランスさん。お願いしたいことがあるんです」
自分がそう口にすると、テンペランスさんは「何かしら?」と穏やかな表情で訊ねた。
「本当にいいの?せっかく綺麗な黒髪なのに……」
朝ご飯の後、ハサミを手にしたテンペランスさんが髪を撫でながら言う。自分は首を縦に振った。
「長いの、ちょっと鬱陶しく思うようになって。やってください」
テンペランスさんが髪にハサミを入れる。鏡に映る自分の髪がどんどん短くなっていくことに、どこかホッとしていた。
(これがいい。短い方がいい)
突然だが、自分の性について話そうと思う。自分の体の性別は女の子だ。マヤの体も女の子。でも自分の心は違う。女の子じゃない。かと言って、男の子になりたいわけでもない。どっちなのかわからないんだ。
「これでどうかしら?」
ベンジャミンさんとテンペランスさんが話している。自分の視界に長い髪が映った。この髪、鬱陶しいな。
「あの、テンペランスさん。お願いしたいことがあるんです」
自分がそう口にすると、テンペランスさんは「何かしら?」と穏やかな表情で訊ねた。
「本当にいいの?せっかく綺麗な黒髪なのに……」
朝ご飯の後、ハサミを手にしたテンペランスさんが髪を撫でながら言う。自分は首を縦に振った。
「長いの、ちょっと鬱陶しく思うようになって。やってください」
テンペランスさんが髪にハサミを入れる。鏡に映る自分の髪がどんどん短くなっていくことに、どこかホッとしていた。
(これがいい。短い方がいい)
突然だが、自分の性について話そうと思う。自分の体の性別は女の子だ。マヤの体も女の子。でも自分の心は違う。女の子じゃない。かと言って、男の子になりたいわけでもない。どっちなのかわからないんだ。
「これでどうかしら?」



