The Brave

テーブルの上には、パンやサラダやスープやフルーツが並んでいる。修学旅行で体験したホテルビュッフェみたいだ。

「マヤさん。食べたいものはありますか?」

どこかうっとりとした様子のジェルメイヌさんに訊かれ、自分は「えっと、じゃあ、スープを」と答える。緊張する……。

「どうぞ」

スープをジェルメイヌさんが自分の近くまで置いてくれた。「ありがとうございます」とお礼を言ってスプーンを手にする。スープを一口飲んだ。うん、おいしい。キャベツやにんじん、ウインナーが入っている。

「うふふ」

自分がスープを飲んでいると、ジェルメイヌさんが頭を撫でてきた。まるで小さい子にするように。いや、今の自分はジェルメイヌさんより小さいわけだけど……。

「あ、あの……」

ジェルメイヌさんの方を見ると、彼女は楽しそうに笑っていた。

「とっても小さくて可愛いので、つい」

中身は成人済みなので、さすがに恥ずかしい。でもそれを口にすることはできなかった。

「マヤとフローラの部屋の家具も新調しなくちゃな」