(もっとシンプルな服はないんやろか)
何着も服を取り出し、ようやく見つかった。黄色のボタンのついた黒いシャツだ。その上に白いパーカーを羽織り、ゆったりとしたパンツを履く。鏡の前に立った。うん。いい感じだ。周りを見れば服が散らかっている。あとで片付けよう。
「あとは髪の毛さえ短ければ完璧やな」
纏められていた髪は、誰かが解いてくれたのか下ろされている。紫がかった黒髪は腰ほどまである長さだ。
着替えが済んだので部屋を出る。見知らぬ長い廊下が広がっていたが、ベンジャミンさんがいたので安心する。ベンジャミンさんの隣には、栞ちゃんーーーいや、フローラちゃんもいた。
「そ、……マヤちゃん。おはよう」
そう言って笑ったフローラちゃんは、赤みのあるブラウンのロリータっぽいワンピースを着ていた。スカート部分にはバラの花が刺繍されている。可愛いものが好きなフローラちゃんでも、重いドレスは着たくなかったんだろう。
「おはよう。フローラちゃん」
マヤ・ウィルソン。フローラ・オルコット。これが自分たちに与えられた名前。自分たちは二人に成り変わった。自分はマヤとして、栞ちゃんはフローラとして生きていかなきゃいけない。
何着も服を取り出し、ようやく見つかった。黄色のボタンのついた黒いシャツだ。その上に白いパーカーを羽織り、ゆったりとしたパンツを履く。鏡の前に立った。うん。いい感じだ。周りを見れば服が散らかっている。あとで片付けよう。
「あとは髪の毛さえ短ければ完璧やな」
纏められていた髪は、誰かが解いてくれたのか下ろされている。紫がかった黒髪は腰ほどまである長さだ。
着替えが済んだので部屋を出る。見知らぬ長い廊下が広がっていたが、ベンジャミンさんがいたので安心する。ベンジャミンさんの隣には、栞ちゃんーーーいや、フローラちゃんもいた。
「そ、……マヤちゃん。おはよう」
そう言って笑ったフローラちゃんは、赤みのあるブラウンのロリータっぽいワンピースを着ていた。スカート部分にはバラの花が刺繍されている。可愛いものが好きなフローラちゃんでも、重いドレスは着たくなかったんだろう。
「おはよう。フローラちゃん」
マヤ・ウィルソン。フローラ・オルコット。これが自分たちに与えられた名前。自分たちは二人に成り変わった。自分はマヤとして、栞ちゃんはフローラとして生きていかなきゃいけない。



