更に五年が経ち、私は六年生になった。
「これから、転校生を紹介します」
担任の先生がそう言った。
転校生は、どんな子だろう。
一年生の時のことがあったから、不安もあるけど、楽しみと期待が大きい。
「守山楓です。よろしくお願いします」
転校生の楓ちゃんが教室に入ってきて、自己紹介をした。
透き通るようなきれいな声が、印象的だった。
前世の頃に、一緒に仕事をしていた人にほんの少し雰囲気が似てるように感じた。
けれど、そんなことあるわけないと自分に言い聞かせる。
◇◇◇
「楓ちゃん。絵、上手だね」
翌日の昼休み。
中休みには、物珍しい転校生ということで楓ちゃんの周りをたくさんのクラスメイトが取り囲んでいたのに、今は誰もいなかった。
「ありがとう。えっと……」
名前を教えていなかったんだ。
「西村向葵だよ。よろしくね」
「うん。よろしく」
楓ちゃんは、少しそっけなくて私を警戒しているように見えた。
「私もよく絵を描くんだけど、楓ちゃんの絵のほうがずっと上手だなと思って、つい声をかけちゃった」
楓ちゃんの絵は小学六年生と思えないくらい上手だった。私も他人事ではないのだけど。
楓ちゃんはまだ私のことを知らないわけだし、仲良くなれる良い機会かな。
◇◇◇
夏休みが明け、すぐに席替えが行われ、楓ちゃんと前後の席になれた。
あれからも、楓ちゃんとは休み時間に話したりして少しずつ親しくなってきた。
今は、学活を行なっている。
内容は将来の夢について。
授業プリントには、「自分の趣味」と「興味のある仕事」を書く欄がある。
一人一台のタブレット端末が与えられていて、それを使って調べている人が多かった。
けれど、私は決まっているからすぐにプリントを記入した。
「楓ちゃん、プリント書けた?」
前の席の楓ちゃんは、タブレット端末で調べないですぐに書いていた。
「うん。絵を描くこと、漫画家って書いたよ」
「私は、文章や絵を描くこと、将来の夢は物語を書く仕事って書いた。なんか似てるね」
楓ちゃんのことを知れて、親近感が深まったように感じる。今度、詳しく聞いてみよう。
「これから、転校生を紹介します」
担任の先生がそう言った。
転校生は、どんな子だろう。
一年生の時のことがあったから、不安もあるけど、楽しみと期待が大きい。
「守山楓です。よろしくお願いします」
転校生の楓ちゃんが教室に入ってきて、自己紹介をした。
透き通るようなきれいな声が、印象的だった。
前世の頃に、一緒に仕事をしていた人にほんの少し雰囲気が似てるように感じた。
けれど、そんなことあるわけないと自分に言い聞かせる。
◇◇◇
「楓ちゃん。絵、上手だね」
翌日の昼休み。
中休みには、物珍しい転校生ということで楓ちゃんの周りをたくさんのクラスメイトが取り囲んでいたのに、今は誰もいなかった。
「ありがとう。えっと……」
名前を教えていなかったんだ。
「西村向葵だよ。よろしくね」
「うん。よろしく」
楓ちゃんは、少しそっけなくて私を警戒しているように見えた。
「私もよく絵を描くんだけど、楓ちゃんの絵のほうがずっと上手だなと思って、つい声をかけちゃった」
楓ちゃんの絵は小学六年生と思えないくらい上手だった。私も他人事ではないのだけど。
楓ちゃんはまだ私のことを知らないわけだし、仲良くなれる良い機会かな。
◇◇◇
夏休みが明け、すぐに席替えが行われ、楓ちゃんと前後の席になれた。
あれからも、楓ちゃんとは休み時間に話したりして少しずつ親しくなってきた。
今は、学活を行なっている。
内容は将来の夢について。
授業プリントには、「自分の趣味」と「興味のある仕事」を書く欄がある。
一人一台のタブレット端末が与えられていて、それを使って調べている人が多かった。
けれど、私は決まっているからすぐにプリントを記入した。
「楓ちゃん、プリント書けた?」
前の席の楓ちゃんは、タブレット端末で調べないですぐに書いていた。
「うん。絵を描くこと、漫画家って書いたよ」
「私は、文章や絵を描くこと、将来の夢は物語を書く仕事って書いた。なんか似てるね」
楓ちゃんのことを知れて、親近感が深まったように感じる。今度、詳しく聞いてみよう。



