劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「なんだ、できんじゃん。ネビュラもやってみろよ。こいつらトロいから簡単に倒せるぜ」

「は、はい……!」

ミラが狙いを定める。マシューも砂人間をまた倒そうと杖を向けた。その時である。

「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

地面が震えるほどの叫び声が聞こえた。何事かとマシューたちは顔を見合わせる。空を見上げたデュークが真っ先に言った。

「おいおい……。これも課題の一種か?」

空に、巨大なドラゴンが飛んでいた。全身が黒い鱗で覆われており、黄色の目はギョロリとマシューたちを睨んでいる。フローレンスが観覧席から杖を手に立ち上がった。

「あれは招かれざる客だね。早く対処しないと死人が出るよ」

「ディセントラ戦は一旦中止!!生徒たちはすぐに避難を!!」

ヨランダが叫び、生徒たちはパニックを起こしながら闘技場を出て行く。教師陣が杖を取り、ドラゴンを並んだ。いつも天真爛漫なキャロラインが顔を真っ青にしながら言う。

「校長先生!このドラゴンはかなり凶暴な種類のものです!私たちで対処できる保証はどこにもありません!」

「……それでも、やらねばなりません。まだステージに生徒が残っています」