劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

(すごい……)

マシューはレンスケたちの戦闘力に対し、ただ見ていることしかできなかった。それはミラも同じのようで、マシューの隣で杖を握り締めたままである。

その時、砂人間が手を伸ばして近付いてきた。マシューとミラの顔が真っ青に染まる。すると、セバスチャンが魔法を飛ばした。彼が放った光線は砂人間に辺り、消えていく。

「何やってんだお前ら!!魔法使って戦え!!」

「二人からできる!!特訓したことを思い出して!!」

オーロラも叫んでいた。マシューは顔を上げる。教師陣の観覧席から、ヨランダがこちらを心配そうに見つめていた。その隣でルイスは退屈そうにしている。

(僕にできることを……)

マシューは杖を砂人間に向ける。幸い相手はこちらに気付いていない。マシューはゆっくりと息を吐く。そして呪文を唱えた。

「メエーチ!」

マシューの杖から飛び出した魔法が、砂人間の体を貫いた。砂人間はそのまま地面に倒れ、ただの砂と化す。セバスチャンが満足げに笑った。