劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「では、次にアメジスト・ウルフ寮の選手を紹介します。レンスケ・フジワラ!」

「はい!」

レンスケが返事をした。拍手が起こる。ヨランダが次々に選手の名前を読み上げていく。

「セバスチャン・ヘニング!」

「はい!」

「フレイヤ・シーカー!」

「はい!」

「オーロラ・ブルックリン!」

「はい!」

「ロゼッタ・カーソン!」

「はい!」

「アルヴィン・バーナード!」

「はい!」

「スティーブ・キーラン!」

「はい!」

「ジゼル・カーソン!」

「はい!」

「ミラ・ネビュラ!」

「はい!」

「マシュー・マーキュリー!」

マシューの名前が呼ばれた。その途端に闘技場の空気が変わる。歓迎ムードが一気に冷え、「何故お前のような劣等生がそのステージに立っている?」と言いたげな刺々しいものに変わった。マシューが拳を握り締める。すると、フレイヤがその手を包んだ。

「大丈夫よ。みんなここにいるわ」

その言葉で、その温もりで、マシューは視線などどうでもよくなってしまう。マシューはヨランダを見つめ、「はい!」と返事をした。ヨランダの瞳が少し揺らぐ。