劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「スープとバナナだけでは腹が減る。このにんじんを恵んでやろう。なに、飢えている者に手を差し伸べるのも騎士の役目だ」

「なに格好つけてんだよ!!お前の場合、にんじんが嫌いなだけだろ!!」

スティーブがアルヴィンを睨み、声を上げる。すると、今度はセバスチャンがマシューの元に来た。

「おいおい。お前、ヒョロヒョロなんだからもっと食えよ。肉食え。肉!」

マシューの手に今度はソーセージが置かれた。セバスチャンがニカッと笑う。マシューはただ苦笑するしかなかった。



朝ご飯を食べ終えた後、選手や観客たちは闘技場へと向かう。マシューとミラはレンスケたちについて行った。

「わぁ……!」

マシューは声を上げる。昨日まで何もなかったはずの森の中に、巨大な競技場が建っていたのだ。レンスケが競技場を見上げながら言う。

「この競技場は、昨日の夜に校長先生が一人で建設されたんだ。真剣に戦うように!」

「校長先生が!?」

ヨランダの顔を浮かべ、マシューは息を吐いた。マシューの隣にいつの間にかいたハリーが口を開く。

「この闘技場、コロッセオみてぇだな!」

「コロッセオ?」