劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「マシュー!?」

ヨランダがマシューに駆け寄った。廊下の一部が大きく凹んでいる。ルイスが呆れたようにため息を吐いた。

「大人の話を盗み聞きですか?いい趣味をしていますね。その暇があるなら少しは勉強したらどうですか?」

「ルイス!!」

ルイスをヨランダが睨む。マシューはただ驚き、戸惑っていた。

(校長先生、こんな風に怒るんだ……)

初めて見るヨランダの表情に、マシューは目を離せずにいた。ヨランダはマシューの頭を撫で、優しく微笑む。

「こっちの方に来たということは、マシューは美術室に行こうとしていたんじゃないかしら?」

「はい。そうです」

マシューが頷くと、ヨランダは「行ってらっしゃい」と道を開ける。マシューが歩き出そうとすると、ヨランダが「待って」と引き止めた。

「マシュー、ディセントラ戦の選手になったのよね?応援しているわ」

「あ、ありがとうございます。先輩たちみたいには戦えないとは思いますけど……」