左手に龍はまだ来ない

これは……。

ついに来たのか。
俺の左手に、龍が降りる。

これは、その予兆かもしれない。

胸を張って、風呂場を出る。

「ちょっと、幹太。どうしたの、その首」

次の日、俺は皮膚科にいた。

「金属アレルギーですね」

まだ、俺の左手に龍は来ないらしい。