5月の雪が止む頃に、君が本当の笑顔を取り戻せるように。

恋愛(ピュア)

5月の雪が止む頃に、君が本当の笑顔を取り戻せるように。
作品番号
1780536
最終更新
2026/04/26
総文字数
17,104
ページ数
18ページ
ステータス
未完結
PV数
10
いいね数
2
「私は大丈夫ですから」


嘘をつく時、彼女は決まって髪を耳にかける。
辛い時、痛いくらいに拳を握りしめているのを、俺だけは知っている。


学校一チャラくてモテる永瀬先輩。

周囲が俺をそう呼ぶ中で、彼女だけは、一度も俺を見ようとしなかった。


『先輩には、私の気持ちなんて分かりません』

「じゃあ教えてよ。いつまでも待ってるから」



どれだけ慎重に歩み寄っても、彼女の心には触れられない。


俺を見る冷めた瞳。拒絶の言葉。


それでも、彼女が嘘をつく瞬間の「震え」に気づいてしまったから。



『私に付きまとうなんて、時間の無駄ですよ』

「俺は好きなやつにしか時間使わないの。無駄じゃない」



一歩近づけば、二歩遠ざかる。
だけど、「一口ちょーだい」の一言で縮まった、わずかな距離。


当たって砕ける覚悟を決めた、その時だった。




『助けて、せんぱい……』




震える声で呼ばれた名前。
氷を溶かした先に待っていたのは、残酷なまでの真実だった────…。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


【トラウマを抱える少女】
高校2年:漆山 海緒(うるしやま みお)

×

【一途な熱を隠した先輩】
高校3年:永瀬 翔(ながせ かける)


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


氷のように無愛想な後輩と、彼女にだけは「本気」な先輩。


1歳差の片思い。その絶望と救済の記録。
――君の嘘を暴いて、俺が光へ連れ出したい。

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