プロフィール

涼風 璃杏
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「私は大丈夫ですから」 嘘をつく時、彼女は決まって髪を耳にかける。 辛い時、痛いくらいに拳を握りしめているのを、俺だけは知っている。 学校一チャラくてモテる永瀬先輩。 周囲が俺をそう呼ぶ中で、彼女だけは、一度も俺を見ようとしなかった。 『先輩には、私の気持ちなんて分かりません』 「じゃあ教えてよ。いつまでも待ってるから」 どれだけ慎重に歩み寄っても、彼女の心には触れられない。 俺を見る冷めた瞳。拒絶の言葉。 それでも、彼女が嘘をつく瞬間の「震え」に気づいてしまったから。 『私に付きまとうなんて、時間の無駄ですよ』 「俺は好きなやつにしか時間使わないの。無駄じゃない」 一歩近づけば、二歩遠ざかる。 だけど、「一口ちょーだい」の一言で縮まった、わずかな距離。 当たって砕ける覚悟を決めた、その時だった。 『助けて、せんぱい……』 震える声で呼ばれた名前。 氷を溶かした先に待っていたのは、残酷なまでの真実だった────…。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【トラウマを抱える少女】 高校2年:漆山 海緒(うるしやま みお) × 【一途な熱を隠した先輩】 高校3年:永瀬 翔(ながせ かける) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 氷のように無愛想な後輩と、彼女にだけは「本気」な先輩。 1歳差の片思い。その絶望と救済の記録。 ――君の嘘を暴いて、俺が光へ連れ出したい。

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