醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

 ブレイクの出身であるレイディン帝国は医療が進んでいる。

 免疫についても研究が進んでおり、病気を前もって予防する予防医療も発達している。

「流石はレイディン帝国出身ね。レイディン帝国は平民でも予防医療が受けられるの?」
 エリシアは珍しく皮肉を言った。

 レイディン帝国は貧富の差が激しい。

 予防医療などの先進医療が受けられるのは身分の高い人間だけだ。
(ブレイク、貴方の正体は? レイディン帝国の平民だなんて嘘は通じないわよ)

 ブレイクは、一瞬だけ視線を逸らし、黄緑色の液体の入った小さな小瓶を出した。

「これを飲んでください。感染症に効く薬です」