醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

 ここで、何をしても許す女だと思われてはならない。
(私を盗聴し、パトリスに私を襲わせようとした男⋯⋯)

 自分の目的を少しでも早く達成しようと平然とエリシアを利用したセドリック。
 孤島で二人で過ごし、一見心を通わせたかのように見えた日々も、全て計算された偽りだったのだろう。

「聖女エリシア、今後についてお話ししますね。これから貴女は帝国の管理に……」
 セドリックが割り込むように口を開く。

「私と結婚しませんか? セドリック・レイディン」
 突然のエリシアの求婚に、空気は一瞬、凍りつく。
 冷静沈着なセドリックも驚きのあまり目を丸くした。