周囲は華やかな音楽と笑顔。
エリシアが感じている恐怖に気付く者は、誰一人いない。
「今はラリサ嬢を愛しているのではないのですか? 結婚するはずだったのでしょう?」
試すように問いかけると、パトリスは楽しそうに目を細めた。
「君がいなかったら、必要だっただけだよ。僕に一番必要なのはエリシアで、次点はラリサ嬢だ」
ぞっとするほど、悪びれもしない軽い口調。
「代わりがきく相手なら、私以外を選んでください。私はもうパトリス王太子とは無理です」
「エリシア、君は特別だ。君は誰より美しいし、二百年に一度現れるかも分からない聖女だ。特別な僕はそんな特別な女と結婚しなきゃいけないだろ」
エリシアが感じている恐怖に気付く者は、誰一人いない。
「今はラリサ嬢を愛しているのではないのですか? 結婚するはずだったのでしょう?」
試すように問いかけると、パトリスは楽しそうに目を細めた。
「君がいなかったら、必要だっただけだよ。僕に一番必要なのはエリシアで、次点はラリサ嬢だ」
ぞっとするほど、悪びれもしない軽い口調。
「代わりがきく相手なら、私以外を選んでください。私はもうパトリス王太子とは無理です」
「エリシア、君は特別だ。君は誰より美しいし、二百年に一度現れるかも分からない聖女だ。特別な僕はそんな特別な女と結婚しなきゃいけないだろ」



