醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

 ブレイクがそっとエリシアの手首に黄金に光る石のついたブレスレットをつける。
「これ、何?」
「お守りだよ。聖女様」
 軽い口調で話してきたブレイクにエリシアは嬉しくなる。

 馬車の中は二人きりだ。
 孤島で二人きりで一週間も過ごしたせいか、エリシアはブレイクに仲間意識を持っていた。

「琥珀?」
 エリシアの質問にブレイクが頷く。

「琥珀は幸運の石とも呼ばれる。聖女エリシア、孤独を感じたらこの石を見ろ。お前の未来は明るい」
 エリシアはブレイクの言葉にハッとする。

(私、孤独だったの? 孤独なのはブレイクじゃないの?)

 エリシアはそっとブレイクの隣に移動した。