日曜日の遊園地。
ゲートをくぐった瞬間、春兎は一切の迷いなく私の手をギュッと握った。
「春兎、恥ずかしいよ。みんな見てるし……」
「見させておけ。お前が俺の隣にいるのが『当たり前』だって、世界中に分からせてやる」
春兎は人混みの中でも私を離さない。それどころか、すれ違う男の子が少しでも私の方を見ると、春兎は相手を射殺さんばかりの鋭い目つきで睨みつけ
る。
「……空音。お前、さっきからキョロキョロしすぎ。俺だけ見てろって言っただろ」
「だって、あのアトラクション面白そうだし……あ、あっちに謎解きコーナーがある!」
月夜くんの影響で、つい「謎解き」の看板に反応してしまった私。
その瞬間、春兎の表情がサッと険しくなった。
「……月夜の真似事なんてさせねーよ。あんな暗いコーナー、絶対行かないからな」
「ええっ、そんなあ……」
不貞腐れる私を、春兎は強引に観覧車へと連れて行った。
ゆっくりと上昇するゴンドラの中。二人きりの静かな空間で、春兎がポツリと呟く。
「……昨日さ、舞台の上でお前が目を閉じたとき、マジで心臓止まるかと思った」
「春兎……」
春兎は私の隣に座り直し、逃げられないように肩を抱き寄せた。
頂上で夕日に照らされる中、彼の低い声が耳元をくすぐる。
「劇のロミオは死んで結ばれたけど、俺は違う。生きて、お前が嫌になるまで隣に居座り続けてやる。……幼馴染としてじゃなく、男としてな」
春兎の顔が近づいて、唇が触れそうな距離。
観覧車が一番高い場所で止まったとき、彼は私の頬を優しく包み込んだ。
「俺のこと、もう『幼馴染』なんて言葉で逃がさねーよ。……覚悟しろ、空音」
昨日の「悲劇」を上書きするような、甘くて重い、彼だけの独占宣言。
観覧車から降りる頃には、私の心もすっかり「俺様王子」の魔法にかかってしまっていた。
ゲートをくぐった瞬間、春兎は一切の迷いなく私の手をギュッと握った。
「春兎、恥ずかしいよ。みんな見てるし……」
「見させておけ。お前が俺の隣にいるのが『当たり前』だって、世界中に分からせてやる」
春兎は人混みの中でも私を離さない。それどころか、すれ違う男の子が少しでも私の方を見ると、春兎は相手を射殺さんばかりの鋭い目つきで睨みつけ
る。
「……空音。お前、さっきからキョロキョロしすぎ。俺だけ見てろって言っただろ」
「だって、あのアトラクション面白そうだし……あ、あっちに謎解きコーナーがある!」
月夜くんの影響で、つい「謎解き」の看板に反応してしまった私。
その瞬間、春兎の表情がサッと険しくなった。
「……月夜の真似事なんてさせねーよ。あんな暗いコーナー、絶対行かないからな」
「ええっ、そんなあ……」
不貞腐れる私を、春兎は強引に観覧車へと連れて行った。
ゆっくりと上昇するゴンドラの中。二人きりの静かな空間で、春兎がポツリと呟く。
「……昨日さ、舞台の上でお前が目を閉じたとき、マジで心臓止まるかと思った」
「春兎……」
春兎は私の隣に座り直し、逃げられないように肩を抱き寄せた。
頂上で夕日に照らされる中、彼の低い声が耳元をくすぐる。
「劇のロミオは死んで結ばれたけど、俺は違う。生きて、お前が嫌になるまで隣に居座り続けてやる。……幼馴染としてじゃなく、男としてな」
春兎の顔が近づいて、唇が触れそうな距離。
観覧車が一番高い場所で止まったとき、彼は私の頬を優しく包み込んだ。
「俺のこと、もう『幼馴染』なんて言葉で逃がさねーよ。……覚悟しろ、空音」
昨日の「悲劇」を上書きするような、甘くて重い、彼だけの独占宣言。
観覧車から降りる頃には、私の心もすっかり「俺様王子」の魔法にかかってしまっていた。



