響け!沈黙のレクイエム

レオンハルトの頰を汗が伝う。彼の息は荒くなり、やがて両膝が力なく地面についた。ゼェハァと荒い息が部屋に響く。カナタとマーガレットが駆け寄った。

「レオン!!」

「大丈夫ですか!?」

心臓がまるで全速力で走った後のように激しく脈打っている。レオンハルトは汗をハンカチで拭き、息を大きく吐き出した。

「すまない。ありがとう」

レオンハルトはハリエットの部屋の天井を見上げた。古代魔法を使い始めて数時間。途中でレオンハルト自身の魔力が切れ、途中までしかジョセフの情報を入手できない。

「あのレオンがこんなになるって、どんだけ難しい魔法なんだよ……」

アントーニョが驚いた様子を見せる。レオンハルトは力なく笑った。

「すまない。古代魔法がすんなり使えるほど私は優秀じゃないんだ」

「いや、レオンは優秀だよ。古代魔法をそれほど連続で使用できる魔法使いはいない。……さて、次は私に任せて休んでいなさい」