響け!沈黙のレクイエム

探偵社のみんなの顔がまたハリエットの頭に蘇る。その後、彼女の頭に浮かんだのは、ジョセフによって殺害された両親だった。

(お父さん……お母さん……)

二人はどれほど苦しい想いをしたのだろうか。それを考えながらハリエットは啜り泣いた。



セドリック・エルガーは、メレ国の特別捜査官である。普通の警察官と違い、政治犯罪や国際的な犯罪も取り締まることのできる。警察という組織の中でも選ばれし者しか入ることのできない組織だ。

「ハァ……」

セドリックはため息を吐き、疲れ切った体を引き摺るように歩いていた。数字前に国際的な麻薬密売グループの摘発があり、地元警察官と合同で突入した。その際に数人のメンバーに逃げられてしまったため、その残党狩りと書類作成に追われていたのだ。

「やっと帰れる……」

いくら天下の特別捜査官と言っても、不眠不休でずっと活動することは当然不可能である。セドリックの金髪は栄養不足のせいで艶が消え、顔も疲れ切っており、目の下には濃い隈ができていた。