響け!沈黙のレクイエム

ギルベルトが数枚の紙を取り出し、レオンハルトに手渡す。

「これ、警官殺害事件の魔力の報告書だ。お前の言った通り、古代魔法を使ったら魔力の主が特定できたよ」

古代に使われていた魔法は現代ではほとんど使われることがなく、知っている人もほとんどいない。何故ならば、古代魔法は禁忌とされる魔術が数多く存在するためである。その中の一つに、魔力の痕跡を消しても再生させる魔法がある。

「古代魔法の力は偉大ですね。それで、犯人はやはりーーー」

「ジョセフ・ファスベンダー卿だ」

レオンハルトの言葉に対し、ギルベルトは頷きながら答える。警察官を殺した犯人は特定された。あとは、逮捕状を持って確保するだけである。

「すぐに逮捕状を裁判所に請求する!」

ギルベルトはそう言い、その場で瞬間移動魔法を使って姿を消してしまった。カナタがレオンハルトの服を掴む。

「レオンハルトさん。これからどうしましょうか?」

「とりあえず、古代魔法でファスベンダー卿を探るよ。私の魔力が尽きるまでやってみる」