お兄ちゃんの、いる場所。



わたしも、一ねん生になりました。


ぴかぴかの あかいランドセル。

ちょっとおもいけれど、
これをせおって、がっこうにいくと、
おねえさんになった気がしてうれしいです。


​おかあさんが、おしえてくれました。


「れんおにいちゃんは、中学校にいたんだよ」


小学校よりも、もっともっと上のおにいさんたちがいくところ。


れんおにいちゃんは、
そこで、べんきょうをしていたんだね。


わたしもいつか、
おにいちゃんがいた中学校にいけるのかな。


でも、
二ねん生になったとき、


わたしはとっても
かなしい気もちになりました。


​学校で、
男の子たちが

わらいながら、いっていました。


「しね!しね!」


そのことばをきいたとき、
こころのなかが、チクッとしました。


どうして、そんなこというの?

しぬっていうのは、
あんなに
みんながないて、
あんなにつめたいはこに入って、

もうにどと
あえなくなることなのに。


れんおにいちゃんは、だれかに「しね」っていわれたのかな。
だから、いなくなっちゃったのかな。


ふざけてわらっているみんなをみると、

なんだか、とっても

むなしくなりました。




みんな、むせきにんだ。



そのことばが、
どれだけだれかを
かなしくさせるか
わかっていないんだ。


​わたしは、ぜったいに
そんなことばは

つかわない。



れんおにいちゃんが

たいせつにまもってくれた、わたしのこころだから。


​おにいちゃん。


わたし、きょうは わらえなかったよ。


でも、おにいちゃんが
かなしまないように、

あしたは元気に
学校にいくね。