お兄ちゃんの、いる場所。



あしたになっても、
れんおにいちゃんは

きませんでした。


つぎのひも、
そのつぎのひも、きませんでした。


「れんおにいちゃん、おそいね」


​わたしは、
れんおにいちゃんのおうちへ 

いってみることにしました。


おうちのまえで


「あーそーぼ!」


っておおきなこえでよびました。


でも、でてきたのは

おめめをあかくした
おばちゃんだけ。


​「ごめんね。れんくんはね、もうあえないの」


​おばちゃんは
わたしのあたまをなでてくれました。



あえない?
どうして?


かくれんぼしてるのかな。


おうちにかえって、
おかあさんにききました。


おかあさんは
わたしを

おひざのうえにのせて、

ぎゅーっと、だっこしました。


「れんおにいちゃんはね、いま、とっても、とおくにおでかけしてるの」


​「いつ、かえってくるの?」


​「すぐにはかえってこれないけれど……。

あなたがもっともっと

おねえさんになって、なんねんかたったら、

また、あえるよ」




​なんねんか。
それは、あしたよりも

ずっとずっと、さきのことなのかな。

でも、「あえる」って、おかあさんがいったから、

わたしは、あんしんしました。


「わかった!じゃあ、それまでまってればいいんだね!」


わたしは、
にこにこして、

おそとへあそびにいきました。


おにいちゃんが、
かえってきたときに、びっくりさせるくらい、

かけっこが はやくなってよう。


おにいちゃんが、
かえってきたときに、いっしょにあそべるように、

おきにいりのおもちゃを、きれいにならべておこう。