六年生の冬。
ついに、運命の合格発表の日がやってきました。
けい示板に並んだ数字の中に、
わたしの番号を見つけた瞬間、頭の中が真っ白になりました。
となりで、お母さんがわたしの肩を抱きしめて泣いていました。
わたしも、涙が止まりませんでした。
れんお兄ちゃんがかつて歩いた、あの廊下。
れんお兄ちゃんが見ていた景色。
やっと、やっとそこへ辿り着ける。
その日の午後、
わたしは一番に蓮お兄ちゃんのお家へ報告に行きました。
おばちゃんは合格の知らせを聞くと、
「よかった……本当によかったね」
と、声を震わせて喜んでくれました。
そして、お仏だんにある
れんお兄ちゃんの写真に向かって、
「れん、この子が頑張ったわよ。あなたの後はいになるんだって」
と話しかけてくれました。
写真の中のお兄ちゃんは、
あの日のまま、優しくほほ笑んでいました。



