終業式を翌日に控えた放課後。
僕は、ガヤガヤとした喧騒に包まれる駅前のファミレスにいた。
文化祭でライブをやり遂げたバンドメンバー五人での打ち上げだ。
文化祭直後に期末テストが控えていたせいでずっとお預けとなっていたが、ようやく開催することができた。
僕のバスケ部の練習がない今日、みんながわざわざ予定を合わせてくれたのだ。
それぞれがドリンクバーで注いできた、色とりどりのジュースを持ち上げた。
バンドマスターの嶋が「……それではっ」と声をかける。
「カンパーイ!」
それに合わせて全員でコップを重ねた。
一口飲んで息をついた直後。
向かいに座った嶋が、興奮した様子で身を乗り出してきた。
「……ってか。おい、朝井っ! お前、井原と付き合ってんだって!?」
いきなりの問いかけに、僕は「ブッ」と危うくレモンスカッシュを吹き出しそうになった。
僕たちが付き合い始めたということは、僕とめぐみがそれぞれ、クラスや部活の中で特に親しい何人かにしか話していない。
それなのに噂というものは、恐ろしいスピードで瞬く間に学年中に広がっていた。
僕は平静を装って炭酸を飲み込み、「……おー」とだけ短く答えた。
チラッと、嶋の隣に座っている由利さんに目をやる。
彼女も既にその噂を把握していたのか、特に驚くようなリアクションは見せず、ストローで静かに自分の飲み物を啜っていた。
僕は、ガヤガヤとした喧騒に包まれる駅前のファミレスにいた。
文化祭でライブをやり遂げたバンドメンバー五人での打ち上げだ。
文化祭直後に期末テストが控えていたせいでずっとお預けとなっていたが、ようやく開催することができた。
僕のバスケ部の練習がない今日、みんながわざわざ予定を合わせてくれたのだ。
それぞれがドリンクバーで注いできた、色とりどりのジュースを持ち上げた。
バンドマスターの嶋が「……それではっ」と声をかける。
「カンパーイ!」
それに合わせて全員でコップを重ねた。
一口飲んで息をついた直後。
向かいに座った嶋が、興奮した様子で身を乗り出してきた。
「……ってか。おい、朝井っ! お前、井原と付き合ってんだって!?」
いきなりの問いかけに、僕は「ブッ」と危うくレモンスカッシュを吹き出しそうになった。
僕たちが付き合い始めたということは、僕とめぐみがそれぞれ、クラスや部活の中で特に親しい何人かにしか話していない。
それなのに噂というものは、恐ろしいスピードで瞬く間に学年中に広がっていた。
僕は平静を装って炭酸を飲み込み、「……おー」とだけ短く答えた。
チラッと、嶋の隣に座っている由利さんに目をやる。
彼女も既にその噂を把握していたのか、特に驚くようなリアクションは見せず、ストローで静かに自分の飲み物を啜っていた。



